STRENGTH イズラシの強み
IZURASHI-ISM 巻き起こす イズラシイズム
イズラシは、クオリティ(品質)・コスト(価格)・リードタイム(納期)・デベロップメント(開発力)・エンバイロメント(環境)のすべてにおいてお客様の期待にお応えするため、市場の動向を熟知して最善の生産手段を模索する「イズラシイズム」という理念を掲げています。このイズラシイズムを全社に浸透させることにより、80年以上に渡って多くのお客様にご愛顧いただきながら事業を推進し、現在は、自動車を構成するナットや特殊品を中心とした多彩な種類の製品を開発・提供しています。
今後は、国内有数の圧造部品メーカーとして培ってきたノウハウを活かし、自動車業界だけでなく、建築や農業、医療の分野など幅広く活躍の場を広げ、お客様の事業発展を支援したいと考えています。
STRENGTH 01
自動車業界の要
「戻り止め技術」の
先駆け
緩まない「セルフロックナット」は、自動車車体を構成するサスペンション系やパワートレイン系、ボディワーク系、エキゾースト系、ブレーキ系などの中枢機構を接合するために今や必要不可欠なパーツです。イズラシは、自動車の生産効率と安全性保持において重要な立ち位置にあるセルフロックナットを業界に先駆けて開発・製造を開始し、その普及に貢献しました。
ナイロンナット(N形かしめナット)
イズラシの主力製品であるナイロンナットは、ナイロンリング(樹脂)におねじが喰い込み、ナイロンリングを弾性変形させることで生まれる力を利用することで、戻り止め機能を発生させます。
オールメタルセルフロック
ナット(S形かしめナット)
イズラシの主力製品であるオールメタルセルフロックナットは、ナットの頂面にプレス加工を施してねじ部を変形させることにより、変形部分と相手ボルトの締結時に発生する摩擦を利用し、戻り止め機能を発生させます。
STRENGTH 02
クオリティ向上・
コスト削減を最大化
する
「冷間圧造」
イズラシは、常温下で素材に圧力を加えて成形する冷間圧造を主として製造を行っています。洗練された冷間圧造技術により、寸法精度の高い且つ複雑な形状の圧造を圧倒的な歩留まりで実現すると同時に、リードタイムを短縮してコストを最小限に抑えられるよう努めています。
また、ナット以外の特殊な冷間圧造に対応できることもイズラシの強みです。新規依頼だけでも年間数十件の金型設計を行っているイズラシは、業務の中で自ずと新たな技術を模索し、冷間圧造技術力を向上し続けています。
CAEソフトウェアを活用した圧造解析シミュレーション
新規製品の工法を検討する際は、CAEソフトウェアを活用して圧造解析シミュレーションを行います。
塑性加工をシミュレーションして問題を事前に発見することにより、金型開発の更なる効率化やクオリティ向上、コスト削減に繋げることができます。
特殊工法の確立と量産を早期に実現
1999年、イズラシでは特殊形状パーツの圧造一発成形を実現するために、開閉する特殊金型を開発しました。当時、特殊形状の製造はALL切削加工が一般的でしたが、この工法を用いることにより生産能力の圧倒的な向上とリードタイムの短縮を実現し、より安価に製造することができるようになりました。
また、先駆けて特殊工法を用いた開発・生産に着手したイズラシは、早期から量産稼働を実現するに至り、業界をリードする存在としてお客様と共に歩みを進めることができました。
高強度チタンナットの開発
2015年、金属腐食しやすい環境に耐えうるM6~M10のチタン製フランジナットの冷間圧造成形に成功し、現在、よりクオリティを高めるための開発を行っています。この功績により、地域経済の成長の核としての取り組みを期待され、2018年12月、経済産業省より地域未来牽引企業として認定されました。
その他にも、SUS・合金鋼及び銅合金・アルミ合金など非鉄部品の開発など様々な実績を有しています。
STRENGTH 03
「No Try, No Success」
の
精神で実績を積んだ80年の歴史
イズラシは、「No Try, No Success(挑戦無くして収穫なし)」の精神でどんなに困難な要求にも小回りの効く柔軟な対応を心情としています。複雑な特別仕様や納期の厳しい限定製品においても、創業から80年以上積み重ねてきた経験と独自の生産技術により、クオリティやコストにおいて最適解を導き出し、責任を持って納品まで全うします。
また、これまでの経験を集約した莫大なデータは、ユーザーニーズを満たすための設備・技術を導入したり、考え得る全てのエラーを事前に排除する上で役立っています。トライアンドエラーを繰り返さず、ファーストトライで量産まで実現可能なため、コストを大幅に削減することができます。
信頼の実績
お客様の望みを汲み取る提案型企業として、多くのお客様から信頼いただいており、自動車メーカーをはじめとして多くのお客様と取引実績があります。
- (株)フセラシ
- 日産自動車(株)
- 日産トレーディング(株)
- 日産車体(株)
- UDトラックス(株)
- (株)佐賀鉄工所
- 東海部品工業(株)
- エトー(株)
- 藤田螺子工業(株)
- (株)サンノハシ
- 日発販売(株)
- (株)大川螺子製作所
- ケィ・マック(株)
- (株)旭洋工業製作所
- 敬称略・順不同
STRENGTH 04
「自社一貫対応」で
迅速に対応
イズラシは、サプライチェーンマネジメントにより、受注から納品まで一部の専門的な加工を除いたすべての工程を自社で一貫管理しています。アウトソースによる中間マージンを極力カットすることでコストを抑え、いついかなる発注にも迅速にお応えすることをお約束します。
また、沼津市内に本社と4つの工場を構え、それぞれ密に連携しながら効率的な動線で製造することにより、さらにリードタイムを向上させています。多品種少量生産に対応するための設備も自社工場に備えているため、試作や少量生産などのニーズにも一つの窓口で一貫対応することが可能です。
STRENGTH 05
厳格な独自システム
による
「品質保証」
品質検査は、製品の安全性や品質を保証する上で非常に重要な工程です。
イズラシでは、各工程で厳格な品質保証責任を課し、完全な保証を確保して初めて次工程に進むことができるイズラシ独自の品質保証システムを構築し、製品の品質管理を行っています。この品質保証システムは、TQC(Total Quality Control)会議により定期的に検討し、生産現場にフィードバックすることでアップデートしています。
各工程における品質検査の流れ
- 最先端の検査機器が生成した精緻なデータをもとに傷や加工の精度を検証します。
- 熟練技術者の目視によるダブルチェックを行います。
- 検査に合格すると、イズラシ独自の現品票(兼工程移行票)に合格印を残します。
イズラシを変えた不具合
1995年11月16日、イズラシが納品したナットが3分割に割れるという大きな不具合が発生しました。
イズラシでは、同じ失敗を繰り返さないため、製造技術標準書の整備や検査機器の増設などを行うと同時に、11月16日を「品質の日」と制定して毎年全社員を集めて品質管理に関する情報共有を行っています。当時の不具合を風化させることなく、「慢心せずに仕事を行うこと」を全社員に意識付けています。